埼玉県議会議員(所沢市選出)

岡田しずか

okada shizuka official web site

- Tweets -

育児休暇中の保育園の退園制度を評価する

私は今年の3月まで所沢市議会議員を12年務めさせていただきました。
在職中の2009年3月に出産し、5月に市議会に復帰しましたが(議会には育休制度はない)、4月に保育園の定員は全て埋まってしまうため、11ヶ月間を待機児の母として、一時保育と、ご家庭で子どもを見てくださるファミリーサポート(3家庭)利用しながら仕事と子育ての両立をしました。0才児の赤ちゃんを複数個所に預ける事は、子どもはもちろん親も大変で、お金の面でも大きな負担がありました。
週回3回17時までしか保育園を利用できない一時利用の私は、育休中で上の子を保育園に送りながら、赤ちゃんを連れて家に帰るお母さんを見ながら、保育園の入園制度に疑問を感じていました。所沢市は保育園を毎年新設し定数を増やしてきましたが(3年間で11園634人増)、待機児が減らない状況で、特に0~2歳児の待機は深刻であり、育休中の人より働いている、病気の人の子どもを優先的に預かるのは公平な保育制度を考えると評価すべきです。
国の子ども子育て支援新制度を忠実に守ったのが所沢市の制度変更ですが、財源が消費税の増税有無が制度に影響すること等もあり、認定子ども園同様に中々自治体が制度変更に踏み切れなかったのも実情であり、国の新制度はしっかりと定めて欲しいというのが地方の要望でもあります。
今回の行政訴訟は「通い慣れた保育園での保育が中断すると子どもが混乱し、人格形成に悪影響を及ぼす」との理由ですが、私の子どもは一時保育、民間保育園、公立保育園と3回の転園をしましたが、3日もするとすぐに新しい保育園に慣れていました。むしろ家庭での保育(ママと居たい)を望んでいました。
出産前後の一番大変時期の女性が訴訟や署名活動に関わることは、心身ともに大きな影響を及ぼします。県内でも退園制度を既に導入している市もあり、なぜ所沢市だけがマスコミに出るのか、短期間で訴訟したのは本当に当事者自身なのか疑問にも感じます。
今回の所沢市の制度変更は退園後に兄弟で保育園に戻ることが、保障されており、兄弟別園で苦労している方が多い中で、一歩前進と言えます。むしろ3歳から働く方、転入者の長時間労働者に対しては既得権益化と言える側面もあります。
昨日、私のところにご夫婦で飲食店を営み、家庭保育室でも良いので入れてほしいと何度も電話やFaxを下さった方から相談を受けています。
訴訟中は退園を差し止める事ができますが、もしご家庭で上の子も一緒に過ごせる環境があるなら、仲良く兄弟で過ごしてほしい、そして、困っている方に保育の枠を譲って欲しいと願います。
そして、政治は育休制度が大企業や女性だけに適用されている現状を見直し、核家族化された社会の中で子育てする女性の不安を取り除く温かい育児制度や保育園以外施設の拡充が急務であると考えています。 

2015年7月7日 埼玉県

Copyright(c) All rights reserved by 岡田しずか.